視野をひろげ、精神障がいのイメージが変わった! 支援機関の協力で、配慮が特別でなくなり、隠れた能力は企業の力になった

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富士ゼロックス愛知 株式会社

人事労政グループ長 両角さん

企業の理想だけでは障がい者雇用は難しい

人事の人間として、法定雇用率だけは最低限守らなければならないと考えていますが、簡単ではないのが実情です。以前は、健常者と変わらない身体障がいの方を探していましたが、希望通りの方はなかなか見つかりませんでした。

そんな中で、障害者職業センターから工藤さんを紹介してもらいました。今では彼単独で仕事を完結してくれます。職業センターの支援もあって、配慮も特殊なこととは感じていません。紹介してもらって良かったと思っています。


残業も急な手伝いもOK 精神障がいのイメージを変えた!

工藤さんが来て、これまでの精神障がい者のイメージが変わりました。実際会うまでは、どう接したらいいか戸惑っていましたが、話してみると健常者との差を意識することはほとんどありませんでした。

初めの仕事は、過去の書類のデータ化でした。そこから徐々に出力業務もお願いするようになりました。現在では、中部6社のカタログ全てを彼が印刷しています。注文があれば名刺も採用関係の会社案内も出力して、場合によっては梱包・発送までしています。

更に、これだけの仕事をこなしながら、スポット的に別の部署も手伝っています。勤務時間も健常者と大きな違いはなく、忙しいときは残業までしてくれて、本当に助かります。

精神障がい者に目を向けたことで、これまで見つからなかった希望通りの人材と出会うことができました。

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簡単な配慮と、柔軟な業務設計で
精神・発達障がい者が企業の力になる

障害者職業センターからは「言葉だけではイメージ出来ない、優先順位をつけるのが苦手」と発達障がいの特性を聞いていたので、機械の使い方は実演して見せ、仕事を頼む時は指示系統を一本化するようにしています。しかし、ちょこちょこ印刷を頼んでいる人もいて、それくらい、彼は周りに溶け込んでいます。逆に、仕事が集中してしまわないか心配しています。

工藤さん自身も工夫をしています。言われたことはノートに丁寧に記録し、人事の仕事は黒、出力の仕事は青と部署ごとに色分けをして書き込むことで、苦手をカバーしています。

支援機関との連携による簡単な配慮、そして本人の工夫で、工藤さんは通常業務を充分にこなし、良好な人間関係を築いています。本人が「一人一人の特性をよく見てほしい」と言うように、古いイメージにとらわれず、障がい者それぞれのできない事とできる事に合わせた業務設計を行えば、精神・発達障がい者の隠れた能力を引き出し、企業の力として活用するのは難しいことではありません。

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従事作業内容

印刷物の出力・梱包・発送 書類の電子化

採用までのプロセス

  • 障害者職業センター
  • 職場実習
    1週間
  • 正式採用

活用した支援制度・機関

障害者職業センター 障害者就職面接会


富士ゼロックス愛知 株式会社

従業員数562名、うち障がい者数9名

所在地 名古屋市中区栄一丁目12番17号 富士フイルム名古屋ビル 8F
事業内容 富士ゼロックス商品および関連商品の販売
アフターサービス オフィスの業務改善
ドキュメントサービス

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